県内の5大学(東北大学、東北福祉大学、東北学院大学、仙台大学、石巻専修大学)に在籍する40人の大学生で構成する少年健全育成ボランティア「ポラリス宮城」は、警察や自治体、少年補導員協会等と連携し、街頭補導活動、立ち直り支援活動及び社会参加活動等を通して少年の健全育成精神の普及や防犯精神の向上を図ることを目的に活動しており、県防犯協会連合会(以下「県防連」)では、その活動を積極的に支援しています。
これまで、「ポラリス宮城」の構成員として活動してきた大学生のうち、今年度でそれぞれの大学を卒業する7名に対する感謝状の贈呈式と令和5年度の活動報告会が、2月27日、大学及び警察関係者等約40人が出席して宮城県警察本部で開催されました。
感謝状贈呈式では、宮城県警察本部の山田代幸生活安全部長から卒業する7名に感謝状が贈られ、続いて山田部長から挨拶、県防連の姉歯和郎会長と県少年補導員協会の竹田英子会長から祝辞がありました。
「ポラリス宮城」は、構成する大学を4つの班(仙台A・B、石巻、大河原)に編成して活動していますが、活動報告会では、それぞれの班の代表者が、各地区の防犯協会や少年補導員協会と連携して取り組んだ街頭活動や社会参加活動について報告しました。
活動報告後、長年にわたって少年支援活動に取り組んでいる、仙台東少年補導員協会の菅野澄枝氏が「ボランティアの力」と題して講話を行い、「ボランティアってなんだ」「助ける力・助かる力・ありがとうの力」について、自らの経験を踏まえ説明しました。
最後に、「ポラリス宮城」を代表して、東北福祉大学4年の益田優子さんが挨拶し閉会しました。
<ポラリス宮城>
「ポラリス宮城」は少年の非行防止や健全育成活動に意欲と熱意のある大学生をボランティアとして登録し、街頭活動や社会参加活動等の支援を通して少年の健全育成に貢献することを目的に、平成16年から活動しています。
「ポラリス」とは星座の北極星を意味し、以前、北極星が航海時の道標であったように、「少年たちの道標として輝くボランティアでありたい」との願いから命名されました。(写真左は、昨年4月に行われた結団式の様子)
※ 写真左から、感謝状贈呈、山田生活安全部長挨拶、姉歯県防連会長祝辞
※ 写真左から、竹田少年補導員協会長祝辞、「ポラリス宮城」活動報告
※ 写真左から、仙台東少年補導員協会・菅野氏の講演、「ポラリス宮城」益田氏挨拶
宮城県風俗環境浄化協会(以下「県風俗環境浄化協会」)は2月21日(水)、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下「風営適正化法」)の規定に基づき、仙台市において、風俗営業管理者30人が出席し、令和5年度第7回風俗営業管理者講習会(以下「管理者講習会」)を開催しました。その内容について紹介します。
〇 風俗環境浄化協会が風俗営業管理者講習会を開催
宮城県防犯協会連合会(以下「県防連」)は風営適正化法の規定に基づき、宮城県公安委員会から風俗環境浄化協会の指定を受け、風俗環境の浄化並びに健全育成に向けた事業を行っていますが、その一環として、2月21日(水)、仙台市青葉区の戦災復興記念館において令和5年度第7回風俗営業管理者講習会を開催しました。
講習会には、主に仙台市及びその周辺で風俗営業(接待飲食業)を運営する店舗の管理者30人が出席し、はじめに県風俗環境浄化協会(県防連)の専務理事が風俗営業管理者制度の概要について説明したのち、宮城県警察本部生活安全企画課、(公財)宮城県暴力団追放推進センター、県風俗環境浄化協会及び宮城労働基準監督署の担当者が、それぞれ「適切な風俗営業について」「暴力団の壊滅に向けて」「管理者業務の実施要領について」「労働基準法の基礎知識について」と題して講義(DVDの視聴を含む)を行いました。
風俗営業の管理者は風営適正化法の規定により、概ね3年に1回、管理者講習を受講することが義務付けられており、出席者は最近の風俗営業を取り巻く環境、最新の暴力団情勢、従業員雇用における労働基準法のポイント等についての認識を新たにしていました。
今回の講習会には、風俗営業における適正な雇用環境を維持するため、宮城労働局(労働基準監督署)の担当者が出席し、労働条件、賃金、労働時間等で、経営者が順守すべき労働基準法のポイントについて説明がありました。
なお、本年度の管理者講習会は今回が最後となりますが、来年度は6月以降、仙台市のほか、多賀城市、大崎市、大河原町で計7回の講習会を予定しており、受講対象者には事前に連絡を差し上げますので、積極的に受講されるようお願いいたします。
その他、管理者講習会に関するお問い合わせは、県風俗環境浄化協会(県防犯協会連合会、TEL022-355-7401)までお願いいたします。
※ 第7回風俗営業管理者講習会の開催状況
(公社)宮城県防犯協会連合会(以下「県防連」)では、宮城県警察本部(以下「警察本部」)と共催で、県内の防犯ボランティア団体構成員等を対象に「ホットスポットパトロール(注)実戦塾」(以下「実戦塾」)を開催しました。その内容を紹介します。
〇 「ホットスポットパトロール実戦塾」を開催
県防連では、1月30日(火)、警察本部生活安全企画課と共催で、仙台市宮城野区文化センターにおいて、県内で自主防犯活動を実践している防犯ボランティア団体の構成員、自治体の防犯担当者及び企業のCSR活動実施担当者等約170人を対象に、「ホットスポットパトロール実戦塾」を開催しました。
実戦塾は毎年、警察と防犯ボランティア団体等との連携の強化や防犯パトロール活動時のポイントの習得等を目的に開催されていましたが、令和2年度以降、新型コロナ感染症の影響で中止しており、今回、4年ぶりの開催となりました。
はじめに、主催者を代表して警察本部の赤間博之生活安全部参事官が挨拶し、第一部では仙台大学体育学部の田中智仁准教授(犯罪社会学、警備保障論)が、「日常に潜む犯罪の危険~街、家族、そして自分を守るために」と題して講演を行い、地域住民が通勤、買い物、散歩等の日常の生活を通して、無理なく見守り活動に協力する「ながら防犯」の重要性について説明しました。
県防連ではこの講演に合わせ、実戦塾の参加者に全国防犯協会連合会で制作したパンフレット「ながら防犯・実践マニュアル」を配布し、「ながら防犯」への理解と積極的な実践を呼びかけました。
引き続き第二部では、県内各地区の防犯協会が運用している青色回転灯付き防犯広報車(以下「青パト」)に関して、警察本部の担当者から青パトを運用している担当者に対し、効果的なパトロールを実施するための具体的要領について講話がありました。
実戦塾の参加者から「ホットスポットに対して防犯パトロールを実施する際の「ながら防犯」の重要性や青パトを運用する際の着眼点等について知ることができた。犯罪被害の抑止に向けて、活動の一層のレベルアップを図りたい。」との声が聞かれるなど、有意義な研修会となりました。
(注) 「ホットスポットパトロール」とは、犯罪の起こりやすい場所(ホットスポット)に対する集中的なパトロールをいい、犯罪グループに犯行を断念させることが期待できるとされています。
※ 写真左から、赤間参事官挨拶、田中准教授講演、同講演資料
※ 写真左から、青パト研修会講師、実戦塾受講者、「ながら防犯」資料
一般財団法人 日本宝くじ協会(以下「宝くじ協会」)から公益財団法人 全国防犯協会連合会(以下「全防連」)が寄贈を受けた青色回転灯付き防犯パトロール車(以下「青パト」)が加美町防犯協会に配備されることになり、その引渡式が1月17日(水)、関係者が出席して加美町役場において行われました。
その概要について紹介します。
〇 加美町防犯協会への青パト引渡式を開催
青パトは宝くじ協会の「公益事業に対する助成要綱」に基づき、同協会が全防連に寄贈し、さらに全防連から公益社団法人 宮城県防犯協会連合会(以下「県防連」)が無償譲渡を受けて、今回、加美町防犯協会に配備されたものです。
1月17日(水)、加美町役場で行われた青パトの引渡式には、県防連から会長と事務局長、加美町防犯協会から会長(加美町長)と防犯指導隊長、さらに来賓として加美警察署長が出席し、県防連会長と加美警察署長の挨拶、加美町防犯協会長からの謝辞に続き、県防連会長から加美町防犯協会長にゴールデンキーが手渡されました。
今回の青パトの譲渡を受けて、加美町防犯協会では、「新たに配備された青パトを活用して積極的にパトロールを実施し、安全で安心な地域社会の実現に努めたい」と決意を新たにしていました。
※ 写真は左から県防連会長、加美警察署長の挨拶、加美町防犯協会長(加美町長)の謝辞
※ 写真はゴールデンキーの贈呈と配備された青パト