大崎東部地区防犯協会連合会では、夏の地域安全運動期間(7月15日~8月25日)中、警察署や地域住民と連携し、各種犯罪の抑止に向けた防犯訓練や青パト研修会を実施しました。その取組みについて紹介します。
〇 わかば保育園において防犯訓練を実施
大崎市古川の「わかば保育園」では、7月20日(水)、大崎東部地区防犯協会連合会及び古川警察署と連携し、20人が参加して不審者対応に重点をおいた防犯訓練を実施しました。
訓練は昨年11月に登米市内の認定こども園で発生した不審者侵入事件を受け、「刃物を持った男が園に侵入してきた」との想定で行われました。訓練は古川警察署員の指導のもと、不審者への対応要領や110番通報要領を重点に実施したほか、刺股の使用方法について説明(実技指導)を受けました。
訓練終了後、園長は「警察署や防犯協会と連携して訓練するのは初めてだったが、緊張感があり、防犯に対する職員の意識向上につながる有意義な訓練であった」との感想を述べました。
※ わかば保育園における防犯訓練の様子
〇 大崎市防犯実働隊田尻分隊と田尻総合支所が合同防犯訓練を実施
大崎東部地区防犯協会連合会の大崎市防犯実働隊田尻分隊と大崎市田尻総合支所では、7月23日(土)、古川警察署と連携し、防犯パトロール及び防犯診断の練度向上に向けた合同訓練を実施しました。
訓練には田尻総合支所職員と防犯実働隊田尻分隊員の計24人が参加し、はじめに、職員と隊員が整列して総合支所長、分隊長及び古川警察署生活安全係長による服装点検を受けました。次に同係長から防犯パトロール及び防犯診断実施時の留意点や着眼点等について説明があり、その後、町内の防犯パトロールを実施したほか、市民の了解を得て、商店や一般住宅に対する防犯診断を行いました。
活動終了後、実際に防犯パトロールや防犯診断に参加した隊員から「合同訓練は気が引き締まった。これからも訓練を生かして地域の治安維持に貢献していきたい」等の感想が聞かれました。
※ 大崎市防犯実働隊田尻分隊と田尻総合支所による合同防犯訓練の様子
〇 古川南中学校の生徒ボランティアが安全安心街づくりに向けた環境美化活動を実施
大崎市立古川南中学校の少年健全育成ボランティア「サザンクロス」では、7月26日(火)、同校教職員、PTA、大崎東部地区防犯協会連合会、大崎東部地区少年補導員協会及び古川警察署と連携し、総勢500人が参加して通学路にある地下道等の清掃活動を実施しました。
地下道は7月15日の豪雨により天井まで冠水し、流れ込んだ枯れ葉や泥で汚れがひどく、治安上及び環境衛生上も大きな問題となっていたことから、参加者が協力し、ブラシや雑巾を使っての人海戦術により清掃作業を行いました。
作業終了後、地下道は見違えるほどの奇麗さを取り戻し、治安面を含む快適な通学環境を確保できたことで、学校関係者から「生徒たちの達成感のある笑顔を見ることができた。今後も関係機関と連携し、ボランティア活動を通して道徳心の醸成を図っていきたい」との声が聞かれました。
※ 古川南中学校の生徒ボランティアによる環境美化活動の様子
〇 大崎東部地区防犯協会連合会が主催し「青パト講習会」を開催
大崎東部地区防犯協会連合会では、8月25日(木)、古川警察署と連携し、青色回転灯付き防犯パトロール車(以下「青パト」)の有効活用を目的に、大崎防犯実働隊松山分隊員及び大崎市職員計10人を対象に「青パト講習会」を開催しました。
講習会では古川警察署の生活安全係長から管内の犯罪情勢について説明があったのち、パトロール時の着眼点、事案認知時の対応要領及び警察への通報要領等について指導を受けました。
講習を受けた隊員や職員は、同係長からの「青パトによる活動は、住民に安心を与える意味で存在感は大きく、今後も積極的な活動をお願いしたい」との話に決意を新たにしていました。
※ 大崎東部地区防犯協会連合会が開催した「青パト講習会」の様子