10月11日から20日までの10日間、全国地域安全運動が実施されました。期間中、県内各地区の防犯協会では、犯罪のない、明るく住みよい社会を実現するため、それぞれが工夫を凝らし、様々な活動を実施しました。
今回は大崎東部地区防犯協会連合会及び同連合会に所属する各防犯協会の取組みについて紹介します。
◎ 大崎東部地区防犯協会連合会による取組み
〇 防犯キャンペーンの実施
大崎東部地区防犯協会連合会では、10月13日(金)、少年補導員協会、大崎市立古川東中学校及び古川警察署と連携し、イオン古川店の協力を得て、店舗前において、特殊詐欺やインターネット犯罪の被害防止に向けた防犯キャンペーンを実施しました。
キャンペーンには防犯協会、少年補導員協会、古川東中学校及び古川警察暑等から51人が参加し、全員が協力して店舗入り口に横断幕を掲げ、来店客約200人に対して準備したチラシやグッズを配布しながら、特殊詐欺の被害防止やインターネットの正しい利用を訴えました。
今回の取組みには、地元の中学校から教職員、生徒35人が参加し、祖父母世代の高齢者を重点に、特殊詐欺被害の前兆となる自宅への不審電話に対する警戒を呼び掛けたほか、同世代の若者に対して、犯罪行為である万引き行為やインターネットへの過度な依存の防止について熱心に訴えました。
※ イオン古川店で実施した防犯キャンペーンの取組み
〇 金融機関における銀行強盗対応訓練に参加
大崎東部地区防犯協会連合会では、10月19日(木)、古川警察署の指導の下、七十七銀行田尻支店で行われた銀行強盗対応訓練に参加しました。
訓練は「けん銃とナイフを所持した犯人が閉店間近の店舗に押し入り、現金を強奪して逃走した」との想定で行われ、警察官の迫真の演技で緊張感に包まれる中、銀行員は犯人への対応、110番非常通報装置の押下、カラーボールの投てき及び犯人の人相の記録等について、日ごろの研修を踏まえて冷静に対応しました。
七十七銀行では昨年11月、本店の店舗が強盗未遂の被害に遭う事件が発生し、行内全体で防犯意識が高まっている中での訓練で、参加した職員も真剣に訓練に取組んでいました。
終了後の講評では、古川警察署の生活安全課長から「日頃から訓練を怠らず、有事の際には犯人を興奮させることなく、人命最優先で落ち着いて対応すること」とのアドバイスがありました。
※ 金融機関における銀行強盗対応訓練
〇 保育園における不審者対応訓練に参加
大崎東部地区防犯協会連合会では、10月20日(金)、古川警察署の指導のもと、古川東町カトリック保育園において、実施した不審者対応訓練及び防犯教室に参加しました。
訓練は保育園から職員と園児77人が参加し、「校舎内に刃物を持った不審者が侵入した」との想定により、古川警察署員の指導のもと、犯人に対する初動対応、警察への通報及び生徒の避難誘導及び刺股による犯人の制圧等について実施したほか、その後の防犯教室では、同署員から防犯標語「いかのおすし」の確認、不審者への対処法等について講話がありました。
訓練及び防犯教室では、警察や防犯協会の関係者から、事件の未然防止と発生時の具体的な対応要領について指導を受けたほか、ネットランチャーの使い方や刺股の操作要領について、警察官から実技講習を受けるなど、有意義な訓練となりました。
※ 古川東町カトリック保育園で実施した不審者対応訓練
◎ 大崎東部地区防犯協会連合会の各地区(地域)防犯協会の取組み
大崎東部地区防犯協会連合会を構成する西古川、竹ノ内・大江向、三本木、鹿島台及び田尻の各地区(地域)防犯協会では、地域安全運動期間中、大崎市、民生児童委員や保護司等のボランティア及び古川警察署等と連携し、JR東日本、日本郵便、JA古川、Aコープ、スーパーヤマザワ等の協力を得て、防犯キャンペーンを実施しました。
活動では参加者がJRの利用者及び金融機関や食品スーパーを訪れた来店客に対し、チラシやグッズを配布して盗撮や痴漢、特殊詐欺及び自転車盗の被害防止を訴えたほか、一部の会場では、家庭用の電話に取り付ける特殊詐欺撃退装置を展示し、機器の有用、有効性や使用方法について説明を行いました。
※ 写真左から、西古川地区、竹ノ内・大江向、三本木地域の各防犯協会による取組み
※ 写真左から、鹿島台地域、田尻地域の各防犯協会による取組み